2013年3月11日月曜日

晩年

大学を受験している長男が青山学院の理工学部に合格した。いわゆるMARCH(明治、青学、立教、中央、法政)のどれかに受かったら行かせるつもりだったので浪人は回避することができた。つまり一年早く世間に出せる可能性が高まったということです。ただ、まだ国立後期試験があるので本人には知らせていない。勉強、手を抜くだろうからね。
うちは上の子も理系大学なので教育費だけで今年は300万円近くかかることになるね。産んだのはこっちだからそういうのを嫌がってたらバチがあたる。
長男は1994年の夏に生まれたんだけどおれはそのころから薬物依存になってきてて阪神大震災、オウム事件と続く時代の波のなかで初めての自殺未遂を経験した。95年の6月だった。あれからあとの人生は「余生」だと思っているし、いまは「晩年」だね。何かを誤魔化すために何かに夢中になったつもりになる。上を目指す人は勝手に目指してくださいな、っていう他人との距離感が決定的になった年だったな。
他人を「他人」だと割り切るとラクだし、自由な感じがするからさ、おれは「貴方を愛してる」って言葉を絶対に信じない。それは結局自己愛でしかないからね。嘘なんだよ。
あのころ「愛していると云ってくれ」ってドラマがあって、おれもビデオ全巻持ってるんだけど「云う」んじゃなく「云ってくれ」っていうのがミソだね。そのあと「愛を叫ぶ」ってのもでできたけどどっちも「自分」なわけよ。「云ってほしいのは私」「叫んだのは私」なんだもん。そこには実は他者はどうでもいいの。要は自分。つまり自慰ってことだね。
こんな男の背中を見て育ったからウチの子供はみんな適応障害なのだろう。